2024年後期の朝ドラとしてスタートした橋本環奈さん主演の「おむすび」。
自然豊かな福岡県糸島市で育った主人公結が栄養士を目指すというストーリです。
今回はスタートから3か月経った朝ドラ「おむすび」を毎日見てきた私なりの感想をまとめます!
- 朝ドラおむすびとは?
- 朝ドラおむすびはひどい内容なの?やっぱりつまらないのか?3か月見てきた正直な感想
- 朝ドラおむすびがひどいのは現代劇だから?苦労している昭和時代のヒロインと比較してしまう?
- 朝ドラおむすびはやっぱり面白い?おむすびの素晴らしいところもある!
- まとめ:朝ドラおむすびの内容がひどいのは栄養士の仕事よりも恋愛寄りだから?ギャルも微妙
朝ドラおむすびとは?
朝ドラおむすびは2024年後期の朝ドラです。
成元年生まれのヒロインが、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”
引用:おむすび - NHK
主人公がギャルであるということも発表されており、今までにない朝ドラとして話題になりました。
朝ドラによくある「モデルの方の人生を描く」というものではなく、複数の栄養士の方などから取材をし、着想を得て脚本を作っているそうです。
朝ドラおむすびはひどい内容なの?やっぱりつまらないのか?3か月見てきた正直な感想
1か月見た時の感想はわりと好意的な印象でもあったのですが、ドラマの主軸である「栄養士パート」が本格的になってきてから、なんだかちょっと・・・と思うようになってきました。
★放送約1か月見ての私の感想はこちら!!
dramalife-blues.hatenablog.com
1か月見た時の朝ドラおむすびのつまらない、ひどいと感じる点は下記の2つでした。
①ストーリーに派手さがなく地味
②橋本環奈さんの目のクマが気になる・・・
私が3カ月間朝ドラおむすびを見てひどい、つまらないと感じた点をまとめました!
※朝ドラおむすびのネタバレを含みますのでご注意ください。
朝ドラおむすびのひどいところ① 結の栄養士の動機が彼氏なのが素直すぎてひどい
結は恋人となった翔也のためにお弁当作りをしたり、栄養のアドバイスをすることによって栄養士に興味を持ち、専門学校に進学をしました。
専門学校の入学時、ギャルの恰好でキメてきた結は栄養士を目指した理由を「野球選手の彼を支えたいから栄養士になりたいと思いました」とクラスの自己紹介の場で答えます。
実際リアルな理由はそうなのでしょうが、「それ、みんなの前で言う?」とクラスの皆と同様にドン引きしてしまいました。
その後から結の栄養士への気持ちも変わるのかなと思いましたが、私が見ていた限りでは結局「彼氏(翔也)」ありきという意識は変わっていないような気がして非常に残念でした。
もちろん農家で育ったことや栄養士の勉強を通じて栄養士への意識は変わっていったと思いますが、イマイチそれが伝わってきませんでした。
就職活動も苦戦をした結ですが、そもそもの栄養士へのモチベーションがそこまでではなかったことが露呈したような気がします。
朝ドラおむすびのひどいところ② ギャルマインドがやや強引でひどい
おむすびの主軸として挙げられていたのは「栄養士」ということと「ギャル」という点です。
伝説のギャルとなった歩へのトラウマを乗り越えてハギャレンの一員として思いっきりギャルを楽しむことになった結。
正直私はギャルのような派手な人が苦手で、視聴層の年齢が高めと言われる朝ドラのテーマとしてもそぐわないのではという印象があったのですが、
ハギャレンのメンバーたちが魅力的なキャラだったこともあり、違和感なく受け入れることができました。
しかし、ガチでギャルだった高校を卒業してから、専門学校に進んでからは福岡も離れて神戸に行ってハギャレンたちとも離れたたため、ギャル要素は格段に減っていきます。
それでも結はギャルマインドを忘れることなく、栄養士の勉強に突き進んでいきます。
同級生のサッチンが栄養士を目指している理由を聞き、結は「好きなことを貫いとう人は、みんなギャルやろ」と励まします。
「好きなことを貫いとう人は、みんなギャルやろ」
— 朝ドラ「おむすび」公式🍙放送中 (@asadora_bk_nhk) 2024年11月29日
結の言葉に笑ってしまうサッチン😊
がんばる人の支えになりたい、その思いはきっとみんな同じです。それぞれの思いを持って、栄養士という目標に向かって進んでいきます。#橋本環奈 #山本舞香 #朝ドラおむすび #朝ドラ pic.twitter.com/8IwbRtGi2W
#朝ドラおむすび
— NHK大阪放送局 (@nhk_osaka_JOBK) 2024年11月28日
「サッチンはギャルやん…」
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結にとって「ギャルとは見た目の風貌ではなくマインドだ」ということを表す一言だったと思いますが、
視聴者目線からすると頭の中に???が浮かんできて意味が分かりませんでした。
ハギャレンの掟の中には「自分の好きなことは貫け」があるため、結は励ます意味でも言ったのだと思いますが、
サッチンも戸惑っていましたし、仮に私が言われても「は?」と思ってしまうでしょう…。
このセリフを聞いて正直「私はギャルに対して否定的なイメージを持っているんだな…」ということを気づかされたシーンでもありました。
また、翔也が野球が出来なくなって自暴自棄になった時「ギャルになればいい!」と金髪にしたこともありましたが、その行動も意味不明でした…。
朝ドラおむすびのひどいところ③ ストーリーの比重が栄養士よりも恋愛になっているのがひどい
結は高校時代に出会った翔也と恋人となり、神戸に行ってからも交際を続けます。
就活がなかなか決まらなかった結は社会人野球をしている翔也の会社、星河電機の社食の栄養士として入社。
翔也はけがのため野球を引退したことで結との関係も一時壊れかけますが、2人は20歳という若い年齢ながら結婚に邁進します。
朝ドラにおいて恋愛も重要なファクターであり、視聴者としても盛り上がるポイントなものの、正直おむすびにおいては恋愛パートが多すぎてちょっと辟易としてしまうところがあります。
ようやく結が栄養士としての仕事を頑張り始めたタイミング、かつ翔也が野球ではなく総務の仕事を頑張らなければいけない正念場なのに、ウキウキ結婚の話をしているのはどうにもイラっとしてしまいます。
#朝ドラおむすび
— NHK大阪放送局 (@nhk_osaka_JOBK) 2025年1月5日
「うち、翔也と結婚することにしたけん!」
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ギャルは結婚が早いという印象もあるため(個人の感想です)、それを踏襲したのかもしれませんが、主人公の結がしっかり栄養士としての仕事をまっとうするところをドラマとしても見たいという気持ちがあります。
結婚で盛り上がっている2人を見ても幼いとしか思えず、親ではなくても「まだ早いのでは…」と思ってしまいます。
朝ドラおむすびがひどいのは現代劇だから?苦労している昭和時代のヒロインと比較してしまう?
朝ドラでは現代劇を描いているヒット作も多いものの、支持されているのは激動の昭和時代を生きてきた実在のヒロインが多いのが特徴です。
「カーネーション」や「あさが来た」「まんぷく」などの朝ドラのヒット作のメインの時代は昭和であり、戦後の過酷な時代を知恵を使った商売で切り開いてきた女性の強さに感動しました。
また、10代後半~20代前半で嫁に行くことが前提となっていた時代のため、結婚し出産、子育てをしながら仕事をしていたため、現代よりも精神年齢は高かったのではないかと予想しています。
(そう考えると20歳で結婚しようとしている結と翔也はおかしくないのかもしれませんが、いかんせん彼らは現実が見えていなすぎる…。)
特に今、BSで再放送されているのが近年の名作と名高い「カーネーション」ということもあるかもしれません。
戦争を描かざるを得ない昭和時代の朝ドラはどうしても見ていてつらいシーンが多いので、その分現代朝ドラは明るく安心して見られるというメリットはあるものの、
ギャルを主人公にした軽いタッチのおむすびは「ひどい」「つまらない」という評価を受けてしまうのではないでしょうか。
朝ドラおむすびはやっぱり面白い?おむすびの素晴らしいところもある!
朝ドラおむすびのひどい・つまらないポイントを語ってきましたが、もちろんおむすびの面白いところ、素晴らしいところもあります。
1か月視聴した時の私の良い感想は下記の4つでした。
①結が普通の等身大の主人公なので共感しやすい
②世代がドンピシャ!!で懐かしいものがいっぱい
③子役時代とのリンクが自然で惹きこまれる
④キャラクターがそれぞれ魅力的
よりストーリーが深まってきた3か月見ての良い感想は下記の2つです。
朝ドラおむすびの面白い・素晴らしいところ ①阪神大震災の被災経験の描き方が丁寧
おむすびは福岡県糸島市が舞台ですがもう一つの舞台として震災があった神戸も舞台となっています。
実は米田家はかつて神戸にいて、一家4人被災していたことが回想シーンで描かれていました。
印象的だったのは被災した翌日、何もない状態の学校に冷たいおむすびを持ってきてくれた女性のシーン。
皆さんは、1月17日が「おむすびの日」であるということをご存じでしょうか?
— 朝ドラ「おむすび」公式🍙放送中 (@asadora_bk_nhk) 2024年10月28日
1995年1月17日の阪神・淡路大震災で避難所に、周りの地域から多くの“おむすび”が届けられました。
支え合って生きていく…その“強い結びつき”を忘れないために、「おむすびの日」に制定されました。 #朝ドラおむすび pic.twitter.com/eKJcN2gwrl
電気もガスも水道も止まっている中、差し入れをしてくれたという話はどうやら実話のようで、心を打たれる思いでした。
高校時代の明るい結を見せてから、幼少期のつらい震災体験を描くことで、より結が抱える闇が印象強くなりました。
震災の被災経験は難しいシーンだと思いますが、おそらく多くの当事者に取材したと思われる細かい内容まで行き届いており、NHKの取材力の強さを感じました。
しかし、被災した経験があるはずの結が専門学校の友人に「避難所で何を食べていたのか覚えとらん」と言っているシーンがあり、「え??あの時の冷たいおにぎりを覚えてないのかよ・・・」と突っ込んでしまいました。
その日のX(旧Twitter)では、「周りに気を使わせないため覚えてないと言った」というコメントを見て、確かにそういう解釈もあるなと思いましたが、結の表情からはそのような雰囲気を感じなかったのが私の感想です。
せっかく結や歩が抱えている震災のトラウマをリアリティーあるストーリーで作り上げていたのに、この一言は非常にがっかりしました。
(ひどいポイントになってしまった…)
朝ドラおむすびの面白い・素晴らしいところ ②結の家族が温かくて素敵
おむすびのいいところは主人公の結を支える米田家の両親、糸島のおじいちゃん、おばあちゃん、そしてなんだかんだで信頼できる姉歩という家族が魅力的なところだと思います。
#朝ドラおむすび
— NHK大阪放送局 (@nhk_osaka_JOBK) 2024年10月30日
米田家の打ち上げ!
▼配信:おむすびhttps://t.co/kpCJfZru8U#橋本環奈 #朝ドラ切り抜き公式 pic.twitter.com/NOyCd1gaxj
特に糸島の松平健さん演じる豪快なおじいちゃんは見ていて気持ちがいいですし(虚言壁があるけど…)、いつも結を励ましてくれるおばあちゃんは優しくて見ているだけでこちらも癒されます。
不器用ながらいつも娘のことを想っている父聖人もほほえましく、母の愛子さんも家族のことを冷静に見ているところがすごいなと思います。
自由奔放な姉歩の行動も目が離せません。
米田家のシーンは好きなので、結が悩んだり迷った時に頼りになる存在としてもっと見ていきたいなと思います。
まとめ:朝ドラおむすびの内容がひどいのは栄養士の仕事よりも恋愛寄りだから?ギャルも微妙
朝ドラおむすびを3か月視聴してきて私感じる「ひどい」「つまらない」と感じる点は主に下記の3つです。
①結の栄養士の動機が彼氏なのが素直すぎてひどい
②ギャルマインドがやや強引でひどい
③ストーリーの比重が仕事よりも恋愛になっているのがひどい
栄養士としての仕事ぶりよりも翔也との恋愛ばかりにかまけているように感じる結の姿は正直見ていてイライラするところはあります。
さらにもう一つの軸の「ギャル」にしても、神戸編からはちょっとすべってるんじゃないかと感じる部分もあり、無理に意識しなくてもいいんじゃないかな~という気はします。
また、ストーリーとは関係ないのですが、他の朝ドラよりもおむすびは前回の振り返りが多い気がしてそれが少しかったるいなあという印象もあります。
一方で朝ドラおむすびの「面白い」「素晴らしい」と思う点は下記の2つです。
①阪神大震災の被災経験の描き方が丁寧
②結の家族が温かくて素敵
震災のトラウマとの向き合い方をしっかり作り込んできたのは良かったのに、肝心の栄養士パートが物足りないとなると、ちょっともったいないなと思っています。
結も今後社食の栄養士を経て、おそらく次のステップに進むと考えられますが、恋愛や結婚だけではなく栄養士としての仕事ぶりで成長していく姿をしっかりと見せてくれることを期待しています!
★1か月見た時点の感想はこちら!
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