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笑うマトリョーシカの最終回で描かれた緊急事態条項は現実に起こりうるのか

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2024年のTBSドラマ「笑うマトリョーシカ」は若き政治家をめぐるサスペンスストーリーです。

 

 

毎週いろんな謎が明かされていくスピーディーな展開でドキドキしながら楽しみました。

 

 

9月6日(金)についに最終回が放送されましたが、そこでは清家が憲法改正を行い、総理大臣になる未来が描かれていました。

 

 

今回の記事では「笑うマトリョーシカ」の最終回で描かれた憲法改正や緊急事態条項について感じたことをまとめました!

 



 

 

 

 

 

笑うマトリョーシカ最終回での道上と清家の対決が圧巻!清家の「ハヌッセン」は誰?

 

 

 

最終回ではついに道上が清家にハヌッセン(操っていた人物)は誰なのかを斬りこんでいきました。

 

 

 

 

清家は議員になった後、実の父である和田島議員と親しくしており、彼が進めていた政策などを踏襲する動きをしていました。

 

 

しかし、「清家は父に操られていたわけではありません。」と断言し、「利用すればいい」とアドバイスをされたことで、周りの人物に操られているフリをしていたことがわかります。

 

 

そして、過去に近くにいた母親の浩子、友人で秘書だった鈴木、恋人だったアリサとの関係を断ち切った理由を語ります。

 

 

「見くびるな」

 

 

清家は彼らが自分のことを見くびっていると感じ、彼らが最も絶望を感じるタイミングで関係を断ち切ったのでした。

 

 

この時の櫻井翔さんの表情があまりに恐ろしくて印象に残っています…。

 

 

清家をコントロールしていたハヌッセンのような存在は今はいませんでした。

 

 

自分の意志などなく、空っぽだと思われていた清家は自分で自分をコントロールしていくことで政治の世界で官房長官にまでのぼりつめたのでした。

 

 

 

笑うマトリョーシカで描かれる「独裁政治」への危機感

 

 

道上と清家の対面が終わり、5年後の日本が描かれます。

 

 

国民投票が行われ、憲法改正が実施され、独裁政治の危険性も叫ばれている「緊急事態条項」が盛り込まれることが決定されてしまいます。

 

 

道上は清家の本を書き彼の本質を主張しますが、国民が選んだのは彼でした。

 

 

これを見た時に私は「これは5年後ではなく、今まさに日本で行われていることだ…」と驚愕しました。

 

 

現在自民党は緊急事態条項を含んだ改憲発議を目指しており、憲法改正を実現しようとしています。

 

 

ニュースですらその危険性はほとんど取り上げられていないのに、ドラマの世界でしっかりと取り上げるとはなかなか攻めていると感じました。

 

 

 

笑うマトリョーシカの最終回で実現した「緊急事態条項」とは

 

 

ドラマの中で登場した「緊急事態条項」とは緊急時に政府の権限を強化するというものです。

 

戦争やテロ、それに大規模な災害などの非常事態に対処するため、政府の権限を一時的に強化する規定のことです。いまの憲法には規定されていません。一方で衆議院が解散されている時に緊急事態が起きれば、内閣は参議院の緊急集会を求めることができるとしています。

引用:NHK政治マガジン

 

 

最近多発する大規模災害やコロナ禍などの緊急時での対策として必要だと政府は主張しているようですが、すでに災害対策基本法感染症対策特別措置法などの法律で対処することは可能です。

 

 

参考:日本弁護士連合会 緊急事態条項って必要なの?(PDF)

 

 

コロナ禍でよくきいた「緊急事態宣言」とよく似ていますが、まったく違うよ!というのはせやがろおじさんのYouTubeでわかりやすく解説されていますので、ぜひ見てみてください!

 

 

www.youtube.com

 

緊急事態事項についても恐ろしいですが、自民党憲法改正案は現在の日本国憲法をかなり変えており、我々を守ってきた基本的人権などの条文も削除されることになっています。

 

 

さらに徴兵制も可能になるため、戦争が起きてしまう可能性もゼロではありません。

 

 

 

 

このまま自民党の改正案のままで改憲発議が起こってしまうと、笑うマトリョーシカの世界のように独裁政治が実現してしまう可能性が高いです。

 

 

着々と進められています…。

※緊急政令=緊急事態条項です。

 

www.jimin.jp

 

 

憲法を改正し、総理大臣になった清家はドラマの中で「国民皆さんのために」と高らかに宣言し、

 

 

爽やかな笑顔で得意の流暢な演説を行いますが、果たして実際に権力は正しく使われるのか、憲法が改正された世界ではわかりません。

 

 

 

笑うマトリョーシカは現実にありうる世界なのか?

 

 

好感度は極めて高いが、中身がないというのが政治家の清家一郎としての姿でした。

 

 

 

 

 

そんな清家に似ていると指摘されているのが2024年9月に総裁選の候補者として挙がっている小泉進次郎氏でした。

 

 

最終回をみて改めてその思いを強くしました。

 

 

若手で見た目も良く耳障りのいいことばかり言っており、支持率は高い清家一郎ですが、実はヒトラーを傾倒しており、独裁政治の危険もあるとしたら、国民は一票を投じたでしょうか。

 

 

実際に小泉進次郎氏も党の中では若手で好感度は良いようですが、実際には中身もない人物であることが指摘されています。

 

 

小泉氏も自民党なので緊急事態条項を含んだ憲法改正案を推し進めるべきと述べており、清家と同じように独裁政治を進める可能性は十分にあります。

 

 

(もちろんその裏にヒトラーにとってのハヌッセンのように操っている人物がいるでしょう…。)

 

 

選挙に行くのは当たり前ですが、我々はその一票を政治家のイメージだけで選んではいないでしょうか。

 

 

彼の言う通り、人々は何もわからず、わかろうともせず、ただただ彼を持ち上げた…。

 

 

というのが笑うマトリョーシカの中で道上の声でコメントされましたが、まさに今の日本の政治家の無関心、投票率の低さを表現している言葉に他なりません。

 

 

今回笑うマトリョーシカで描かれていた清家の生きざまや思考は、現在の私たち日本人の政治の無関心さを浮き彫りにしていった作品であると感じました。

 

 

 

まとめ:笑うマトリョーシカは見ごたえある社会派サスペンス!現実世界でも緊急事態条項が含む改憲の動きにも注目

 

 

笑うマトリョーシカは若き政治家清家一郎の謎をジャーナリストの道上が追いかける社会派のサスペンスストーリーです。

 

 

最終回では清家一郎が憲法改正を実現し、総理大臣に上り詰めていました。

 

 

独裁政治が危惧される緊急事態事項についても作中に登場していますが、今まさに日本で自民党が進めようとしている改憲と同じであり、心底ぞっとしました。

 

 

笑うマトリョーシカの世界が実現しないようにするためには、我々国民一人ひとりが政治について関心を持ち、監視する気持ちを持たなくてはならないと思います。

 

 

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