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市子はアンメット好きが見るべき映画!意味深なラストシーン含むネタバレ感想

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ドラマのアンメットの演技で絶賛された杉咲花さんと若葉竜也さんですが、

 

 

その2人が共演している映画「市子」も2人の素晴らしい演技が堪能できる作品です。

 

 

壮絶な人生を歩んできた「市子」を杉咲花さんが熱演しています。

 

 

今回は「市子」のネタバレを含む感想をまとめていきます!

 

 

 

 

 

杉咲花さん主演「市子」のあらすじストーリー

 

 

 

一緒に暮らしていた恋人の長谷川からプロポーズされて涙を流す市子。

 

 

どこにでもいるような普通のカップルに見えましたが、死体遺棄のニュースが流れると市子がその翌日忽然と消えてしまいます。

 

 

恋人の長谷川が刑事とともに市子の行方を探っていくうちに市子の壮絶な過去が明らかになって…というミステリー仕立ての映画です。

 

 

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主演の杉咲花さんの演技は絶賛され、日本アカデミー賞の優秀女優賞も獲得されました。

 

 

 

 

 

映画「市子」のネタバレ感想!杉咲花さんの演技がすごすぎる…

 

 

以下ネタバレを含む私の感想です。

 

 

 

 

 

①無戸籍とヤングケアラーが絡み合う複雑な問題を描く

 

 

長谷川に「市子」と名乗っていた市子ですが、幼少期に「月子」と呼ばれており、何か複雑な事情があることがわかっていきます。

 

 

実は「月子」というのは市子の妹の名前であり、筋ジストロフィーという筋肉が徐々に衰えていくという病気を持っており、学校に行っていないことから

 

 

市子が月子の戸籍を使い、学校に行き「月子」として生活をしていたのです。

 

 

また、母親が元夫と離婚300日前に出産してしまうと前の夫との子供になってしまうため、出生届を出していないことから起こってしまう問題です。

 

 

さらに市子は寝たきりの月子の介護まで関わることに…。

 

 

そして市子は月子の目を見て淡々と彼女の呼吸器を外して殺してしまうという結果に至りました。

 

 

仕事から帰宅した母親が、市子に対し「ありがとう」とつぶやくシーンは震えました。

 

 

「限界だった」という家族の苦しい結末に、それ以外の手段はなかったのだろうかと考えざるを得ません。

 

 

 

②月子ではなく市子と生きようとする姿が印象的

 

 

小学生の時から生きるために月子として生きてきた市子。

 

 

影がありながら淡々と生きている市子は感情をなくしたようでゾッとしました。

 

 

杉咲花さんが「心血注いだ」というように本気の演技を感じました。

 

 

また、明かされていく月子の毎日の介護生活も、彼女の心をすり減らすのに十分だったのではないかと思います。

 

 

さらに母親の恋人である小泉をも逆上して殺してしまうというしんどい結果を生んでしまいます。

 

 

高校のクラスメイトである北と偽装工作し、死体を遺棄して罪を重ねてしまいます。

 

 

共犯になってくれた北とも離れ、自分を生きようとする市子は無戸籍で苦労するしかなかったと思います。

 

 

今まで通り「月子」の戸籍を使ってごまかせばそれなりに生活できたかもしれませんが

 

 

「私は市子として生きる!」

 

 

と北に言い放った言葉が力強くて印象に残りました。

 

 

今までいろんなものを犠牲にしてきた市子ですが、あえて「市子」として生きることを選ぶのは相当な覚悟だったと思います。

 

 

それでも市子として生きる道を選んだのは彼女が追及した「自分らしさ」だったのかもしれません。

 

 

 

 

 

③市子を想い続ける長谷川の愛がアンメット並みに刺さる

 

 

今年名作「アンメット」を見て感動をしてから「市子」を視聴したので、

 

 

杉咲花さんと若葉竜也さんとの共演は「アンメット」を思い出してしまいました…。

 

 

お互いを想う姿にジーンとしながらも、アンメットのミヤビちゃんと三瓶先生とは全く違う市子と長谷川の演技に圧倒されました。

 

 

プロポーズされて嬉しかったのに、戸籍がない自分は入籍ができない。

 

 

しかも、月子の遺体がみつかってしまったら自分が犯罪者であることもばれてしまう。

 

 

長谷川と過ごした穏やかで幸せな生活に思いを馳せながらも、逃げるしかなかった市子の運命は悲しくて仕方ありません。

 

 

 

 

 

 

映画「市子」の衝撃的なラストと鼻歌の意味とは?

 

 

「市子」のラストシーンは意味深な内容で終わりました。

 

 

海で車の中で男1名女1目の遺体が見つかった、というニュースが流れ、

 

 

「市子が死んだのか?」と思わせましたが、

 

 

その後最後に市子は童謡の「にじ」の鼻歌を歌いながら歩くシーンが流れて終わります。

 

 

車で亡くなった遺体は自殺志望者として北の前に現れた冬子という女性であり、

 

 

市子はどこかで生き続けている‥‥ということを想わせるラストシーンでした。

 

 

市子が鼻歌で口ずさんでいた童謡の「にじ」は母親のなつみも歌っていた歌であり、

 

 

短い間でも確実にあった幸せな家族4人の日々の思い出の象徴なのだと思います。

 

 

長年自分の人生を奪われてきた市子が自分らしく生きるために人の死を利用しなければいけない、という悲しいストーリーでした。

 

 

まとめ:映画「市子」はアンメットの杉咲花さんと若葉竜也さんの演技がすごい!重いストーリーだが見ごたえあり!

 

 

映画「市子」は無戸籍やヤングケアラー、貧困などさまざまな社会問題を扱う重たいストーリーです。

 

 

現代に潜む問題を考えさせられるとともに、複雑な思いを抱える主人公市子を演じる杉咲花さんと彼女を探す恋人役の若葉竜也さんの演技が素晴らしく、見ごたえがあります。

 

 

ドラマ「アンメット」を見て、杉咲さんと若葉さんの演技力に魅了された方は、ぜひ映画「市子」も見て頂ければと思います!

 

 

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